薮内の家

・周辺にはいくつもの前方後円墳が残る穏やかな環境での計画。
薪ストーブを生業とするご主人の第一声は「暮らしの基本を楽しむ家」。
初めて聞く「暮らしの基本」、、、大きな言葉です。
そこで私は、その基本を「学べる家」と執りました。
・気配と気遣い、手加減と肌触り、自然光と炎など、
暮らしの中で気づく基本の学びを設計段階から練り込む中で、 
この家に一番大切な学び科目は「熱」。
炎が生む目に見えない「熱」とその火を見守る家族全員が、家全体で、
薪ストーブの熱を肌で掴む、、これががこの家のテーマです
¥・薪丸太の入手、運搬、薪割り、乾燥、そして3年越しの積み直し、
父親が身体で準備した熱源を活かしきるその心のこもった熱が、
竜の如く家中を駆け上ってゆく、、それをそのまま画にしたら、
この家の断面図になりました。
所在:
群馬県高崎市
建築形式:
新築
竣工:
2012年
構造:
木造
延床面積:
119.51㎡(36.15坪)
種類:
夫婦+子供2人
テーマ:
薪の熱を1calも無駄にしない家
建築家
群馬県高崎市
MASAKI TOKUI
徳井正樹建築研究室