傾斜地の家2

敷地は横浜市の郊外にあり、道路や隣地との高低差がある傾斜地です。
元々4mほどの擁壁が建っていましたが、駐車場が無いことや玄関に至る階段が急だったこともあり、新築するにあたって、道路レベルの地下1階には擁壁を兼ねた鉄筋コンクリート造の駐車場と玄関をつくり、上部におおらかな木造2階建ての建物を載せる構成としました。
玄関から1階に上がると、こじんまりとした居間兼食堂があり、南側の開口部の向こうにはテラスと緑いっぱいの借景が広がります。
小屋組みをあらわしとした天井ともあいまって、面積以上に広く感じる空間となっています。
2階には廊下を兼ねた親子のワークスペースと、家具で緩やかに仕切った子供部屋と寝室があり、子供の成長・家族構成の変化に対応できるようにしています。
この住まいの一番の特徴は、擁壁を兼ねてつくった鉄筋コンクリートの床の上に、緑いっぱいのテラスを作ったことです。以前から育てていた思い入れのある植物も移植し、たくさんの種類の草花や樹木を植えて、四季を通じてその変化を楽しめる場所となりました。
所在:
神奈川県
建築形式:
新築
竣工:
2014年
構造:
木造一部RC造 地下1階地上2階
延床面積:
89.11㎡(26.96坪)
種類:
大人2人子供1人
テーマ:
郊外に住まう
建築家
東京都葛飾区
KYOKO SHIMAMURA
島村香子建築設計室