伊豆高原の家

当分別荘として使用し、その後移住する予定で始まった計画です。土地探しで、3、4回現地に通い、一緒に見て廻りました。元の土地は、鬱蒼とした木々と藪と竹林で、火山岩が多く、その整備にかなりの費用を要すると思われ、勧める土地ではありませんでした。しかし建ち上がってすぐに移住され、その後の庭づくりへかける情熱を見ていると、こだわりの強さまでは十分に理解できていなかったと反省しています。苔庭は手入れが大変なのに、毎朝しっかり水遣りをされているのをみれば、半端な情熱では無いことがよく分かります。新築時にこのような既存の大木がある計画は少なく貴重な経験でした。この大木こそが建て主さんには土地の魅力と映り、元の土地所有者には手放したくなった原因だったようで、相互の思惑が一致し、購入者的には費用対効果の高い土地となりました。仕様は外壁が漆喰で、内部の壁が珪藻土クロス、天井が吸音仕様の小幅板仕上げです。
所在:
静岡県伊東市
建築形式:
新築
竣工:
2019年
構造:
木造
延床面積:
97.72㎡(29.61坪)
テーマ:
別荘地に移住する
建築家
東京都中央区
AKIO FUJIWARA
株式会社 結(ゆい)設計