而邸

どのような雰囲気で食事をし、くつろぎ、歯を磨き、寝るかなど日常のこまごまとした生活を具体的にイメージし、それに相応しいデザインをパッチワークのようにつなぎ合わせることで住まいらしい住まいとなった。
室内の仕上は木と、土や漆喰、和紙で仕上げてあるが、これは結局、昔の日本の家の造りと同じ自然の素材ということになるが、それらの使用で、それぞれの場所で心地よい陽光や、障子に映る木々の影を、自然の素材の微妙な光の変化を、また視線の変化や流れを作りだすことが出来た。
一方、現代的な生活上には温熱環境や利便性、機能性も必要で、それらを満足させたうえで、品格のある住まいを作ろうと思った。
所在:
東京都中野区
建築形式:
新築
竣工:
2008年
構造:
1階RC造2階木造
延床面積:
122㎡(36.9坪)
建築家
東京都新宿区
KOUSUKE IZUMI
泉幸甫建築研究所