清水の家

この住宅は,西側1Fのフィットネススタジオブロック・東側1Fのプライベート住居ブロック・東側2Fのパブリック住居ブロックの3つのエリアに明確に分けられています.計画では,その各ブロックを紡ぐ存在として中庭を住宅の中心位置にプログラムしています.その中庭空間がそれぞれのエリアを繋ぐ機能を果たすとともに,中庭を介して様々な位置から視線が抜けていくことで,この住空間における重要なインタラクションと奥行き感を創出させています.また矩形の平面構成の中にあって精神的にシンボリックな軸線として富士山に向かう一本の斜めの軸線を配し,その軸線の外側に設けた2Fデッキの存在がその先の親水空間を柔らかく取り込むことで,住空間全体に空間的広がりを創り上げています.
この中庭と富士山へ向かう一本の軸線に沿ったデッキの存在が,この住宅におおらかな居心地の良さをもたらしているのです.
所在:
静岡市清水区
建築形式:
新築
竣工:
2018年
構造:
鉄筋コンクリート造 地上2階
延床面積:
259.02㎡(78.35坪)
種類:
夫婦+子供2人
テーマ:
造形美、借景(親水空間)、ルーフデッキ+中庭(オープンスペース)
建築家
東京都渋谷区
HIROSHI SHOJI
庄司寛建築設計事務所