木 kobako 箱の家

子育て世代の4人家族が住む集合住宅のリノベーションです。
建物全体は壁式構造の3階建てで、専有部分の室内は4つの構造壁(壁梁)で区切られており、それらの壁を活かしつつ室内を緩やかに区切り再構成することをテーマとしています。
キッチン・本棚・収納スペースをボックス状に配置し、建具や間仕切りも同じ素材で仕上げ、このボックス(木箱/kobako)を各構造壁・梁に添えて、上下左右に配置しています。木箱はラワン合板でつくり、壁は白漆喰仕上げとし配色と素材感にメリハリのある内観としました。また、一部の壁には間仕切りや建具を後から追加できるように下地を施し、家族の成長や変化に合わせるしつらえになっています。この木箱の家は、家族の様々な時間が蓄積し、成長変化する住まいになると思います。
所在:
東京都
建築形式:
リノベーション
竣工:
2021年
構造:
壁式RC造(内装改修)
延床面積:
78㎡(23.5坪)
種類:
夫婦+子供2人
テーマ:
躯体を活かす、素材感、余白のある家
建築家
神奈川県横浜市
IKUYO ONO
小野育代建築設計事務所