ナカニワTKハウス

多摩川にほど近い2世帯住宅。将来予想される周囲の環境から家族のプライバシーを守るという観点で建主が選んだのはコート(=中庭)ハウス形式 でした。
設計者としては、河川敷だった歴史やゲリラ豪雨を念頭に、完全閉鎖型の中庭ではなく、ガレージやアプローチ部分をつなげて雨水処理のしやすい形にすることを考えました。
1階世帯は、中庭を眺めながら調理のできるキッチンが特徴で、寝室とキッチンの行き来に中庭をショートカットできるデッキも用意しています。
2階世帯は、階高を抑えたガレージの上をリビングとし、そこから4段上がったところに、リビング以外の諸室を配置しています。そして中庭が家の中心にあるので、その周りをぐるりと一周できる間取りにしています。
敷地の中心に中庭があることで世帯同士の程よい距離感が生まれつつも、自分たちの生活が外界とは一線を画したこの庭にはみ出していって、きっと賑やかな2世帯ライフになるのであろうと想像します。
所在:
川崎市多摩区
建築形式:
新築
竣工:
2021年
構造:
木造・地上2階建
延床面積:
188.23 ㎡(56.93坪)
種類:
2世帯
テーマ:
中庭で世帯間のほどよい距離をつくる。スキップフロア&回遊式住宅
建築家
東京都世田谷区
YASUHIRO SHIRASAKI
シーズ・アーキスタディオ